言われた通りの力持ちを演じてみても結局は悪目立ちするし、否定すれば冗談で言っただけなのにと相手に嘘泣きされて悪者扱いを受ける。

非常にやっかいな人間だ。
「ふぅん。それじゃそいつが死んだら、だいだらぼっちは生きて行けるの?」
白紙の言葉にだいだらぼっちが目を丸くして固まってしまった。

今まで自分が死ぬことだけを考えてここまできたから、誰かを殺すなんてこと少しも考えていなかった。
「なぁんて嘘嘘。人殺しなんてできるわけないしね? でもほら、クネクネは両親を殺したいし、だいだらぼっちは学級委員を殺したい。ふたりとも、誰か殺したい相手がいるんだなぁって、そう思っただけ」