「まぁ、確かに。簡単に治るような病気ではないんだろうなってことは私にもわかる」
それでも納得いかない様子なのはやっぱり自殺の理由について納得できていないからだろうか。

「それにな、クラスの連中は病院まで来るねん」
「え? それってだいだらぼっちが病気って知ってるってこと?」
つい、口を挟んでしまう。

「そやねん。最初は偶然クラスメートと病院で会ったことがきっかけやったんやけど、どうしても平日に病院行かなあかんことがあってさ、そのうち『あいつ病気持ちだ』って噂になったみたい。ウチの偏食の原因もみんなもう気が付いてるねん」

「それであだ名はぼっちちゃんのまま? 最低じゃん」
白紙が吐き捨てる。