時折揶揄するように、そのあだ名がどこからか聞こえてくるだけだった。
☆☆☆
『ねぇね、〇〇、また太ったんちゃう?』
久しぶりに薫子と遊んだときのこと。
屋台のクレープ屋に並んで待っていると遠慮のない言葉が振ってきた。
だけど薫子とウチの関係は昔からこんな風だったから、別に今更驚いたりはしない。
クラス内でこそこそと笑いあっている連中に比べたらずっとスッキリしている。
『うん、太った』
『まだ食べられへんの?』
『そうやね。チョコレート以外は変な味する』
本当はクレープじゃなくてチョコレートのみが食べたい。
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『ねぇね、〇〇、また太ったんちゃう?』
久しぶりに薫子と遊んだときのこと。
屋台のクレープ屋に並んで待っていると遠慮のない言葉が振ってきた。
だけど薫子とウチの関係は昔からこんな風だったから、別に今更驚いたりはしない。
クラス内でこそこそと笑いあっている連中に比べたらずっとスッキリしている。
『うん、太った』
『まだ食べられへんの?』
『そうやね。チョコレート以外は変な味する』
本当はクレープじゃなくてチョコレートのみが食べたい。



