『涼ちゃんや。同じクラスの子連れて来るって約束しとったんよ。ごめん、電話切るけどええ?』
この時薫子はなにかを感じ取ったかのように、ウチのことを気にしてくれていた。
『そっかそっか。別に気にせんでええよ。じゃあ楽しんで』
ひときわ明るい声で答えて通話を切った。
切った瞬間室内がやけに静かに感じられて焦燥感が胸をよぎる。
『なに焦ってんねん。学校今日から始まったばっかりなんやから、なにも気にすることあらへん』
自分自身にそう言い聞かせて真新しい制服を見つめた。
今はまだ似合っていない制服でも3年間も着ればすっかり板につくはずだ。
この時薫子はなにかを感じ取ったかのように、ウチのことを気にしてくれていた。
『そっかそっか。別に気にせんでええよ。じゃあ楽しんで』
ひときわ明るい声で答えて通話を切った。
切った瞬間室内がやけに静かに感じられて焦燥感が胸をよぎる。
『なに焦ってんねん。学校今日から始まったばっかりなんやから、なにも気にすることあらへん』
自分自身にそう言い聞かせて真新しい制服を見つめた。
今はまだ似合っていない制服でも3年間も着ればすっかり板につくはずだ。



