ソファが重たそうにギシリと音を鳴らす。
「あのな、クネクネの話聞いて思うたんやけど、やっぱりウチも自分の話をみんなに聞いてほしい」

「そうだね。私は最初からそのつもりで自分の話をしたよ」
だいだらぼっちがクネクネに向けて微かに微笑み、そして真顔に戻った。
「ウチのハンドルネームだいだらぼっちやん? これな学校でつけられたニックネームやねん」

あぁ、そういう系統か。
私はだいだらぼっちの話に耳を傾けながらぼんやりと考える。
だいだらぼっちは巨人という意味があるから、最初から自分の容姿をハンドルネームにしたのだろうということには気が付いていた。