いつ、誰の気が変わるかひやひやしながら注意しておく必要がある。
「自殺やめたいやつは外に出ればいいじゃん。外に出てここでの出来事は全部忘れる。残ったヤツの邪魔はしない」

キッパリと言い切ったのは白紙だ。
数時間前に出会ったばかりだけれど、白紙らしい考え方だと思う。
「うん。ウチもそれでええと思う。他の人の邪魔だけはせぇへん。絶対に」

クネクネも賛同するように頷いた。

「わかった。それなら自殺をやめたくなった人はそのタイミングで言って? 一緒に死ねないのは残念だけど、強要したらそれはもう自殺じゃないから」

ため息交じりに言うと、だいだらぼっちがなにか言いたげに姿勢を正した。