クネクネはテーブルの上で拳を作り、まだなにか伝えようと試案している様子だった。
「く、クネクネが話したい事はわかったよ。後はとにかく楽しもうよ」

どうにかこの場の雰囲気を修復したくて、クネクネのグラスにジュースをそそぐ。
グラスの外側についた水滴がテーブルに落ちたそのときだった。
「弟の死体があがったの」

それは爆弾だった。
最後は楽しく笑って終わろう。
それらを吹き飛ばすには十分すぎる威力のある爆弾。

だいだらぼっちがヒュッと喉を鳴らす音が聞こえた。
白紙が姿勢を正して真剣な顔つきに変わる。
私はなにもできず、持っていたオレンジジュースのペットボトルを音を立てないように床に置いた。