お父さんあてでもなく、お母さんあてでもなく、私宛に書かれたメッセージ。 《姉ぇちゃんごめん》 たったそれだけの文章に弟はこれから先の私の人生を見ていたんだ。 手から力が抜け、カランッと音を立てて自分が持っていた箸が床に転がった。