「それはウチもいややな。だからこうしたらえんちゃう? クネクネひとりが話をするんやのうて、みんなが自分の話をする。みんなの話を聞いたあと、もう一度どんちゃん騒ぎするねん。それでパーッと忘れてから死ぬ。そうすれば心もスッキリするし、話したい人は話を聞いてもらうこともできるんちゃうかな? 話したくなければ、まぁ無理にとは言わんけど、できれば全員で話すほうがその後の結託力は強くなるんとちゃうかな?」
だいだらぼっちの提案に私はグッと自分の言葉を飲み込んだ。
大人しかっただいだらぼっちが一生懸命今の事態を収集つけようとして提案してくれたことを、安易に否定はできなかった。
本当は誰の過去も知りたくなかったし、聞くつもりもなかった。
互いに名前すら知らないまま死んでいけたらいいと思っていた。
だいだらぼっちの提案に私はグッと自分の言葉を飲み込んだ。
大人しかっただいだらぼっちが一生懸命今の事態を収集つけようとして提案してくれたことを、安易に否定はできなかった。
本当は誰の過去も知りたくなかったし、聞くつもりもなかった。
互いに名前すら知らないまま死んでいけたらいいと思っていた。



