白紙が泣き叫びながら暴れるから、何度も背中を膝蹴りされた。
それでも力は緩めなかった。
死なせない。
絶対に。
ここへ来た時とは真逆な感情に突き動かされていた。
死んじゃダメだ。
死んだほうがいい人間は確かにいるかもしれない。
だけど私たちは違う。
私たちは死んでもいい人間なんかじゃなかったんだ。
「ごめん。ごめんね白紙、私が勘違いしてたの」
3人で白紙を押さえつけどうにか包丁を取り上げて、私はその体にすがりついて泣いた。
白紙が私の下で荒い呼吸を繰り返している。
「自殺なんて考えるべきじゃなかった。私たちは生きていていい人間だった」
傷つけられただけで、傷つけてなどいなかった。
それでも力は緩めなかった。
死なせない。
絶対に。
ここへ来た時とは真逆な感情に突き動かされていた。
死んじゃダメだ。
死んだほうがいい人間は確かにいるかもしれない。
だけど私たちは違う。
私たちは死んでもいい人間なんかじゃなかったんだ。
「ごめん。ごめんね白紙、私が勘違いしてたの」
3人で白紙を押さえつけどうにか包丁を取り上げて、私はその体にすがりついて泣いた。
白紙が私の下で荒い呼吸を繰り返している。
「自殺なんて考えるべきじゃなかった。私たちは生きていていい人間だった」
傷つけられただけで、傷つけてなどいなかった。



