「なに言ってんの? 両方嫌だとか許されるわけないじゃん」
白紙が吐き捨てるように言うので、だいだらぼっちは更に大きな鳴き声を上げる。

こんなはずじゃなかった。
みんな仲良く、憧れの場所で死ねればそれだけでよかったのに。
現実は理想とはほど遠い場所へ来てしまった。
もう引き返せない。

やり直すこともできない。
どうしよう。
どうすればいい?

誰かに答えを言ってほしいけれど、質問する相手すらいない。
愕然として全身の力が抜けたとき、クネクネのスマホが震えた。
泣きながらもクネクネは画面を確認している。
その顔に赤みが差すのが見えた。