「また冗談を大人とからかうんじゃない」
「本当です。確認してください」
白紙の言葉に男性の顔が一気に青ざめていく。

そしてズボンのポケットからスマホを取り出すとどこかに電話をかけはじめた。
内容から言って警察に通報しているのだということがわかった。
私たちは逮捕されるんだ。

「なんで本当のこと言うのよ!」
クネクネが泣きじゃくりながら白紙を責めた。
白紙はめんどくさそうに顔をしかめて「どうせ死ぬんだから、いいじゃん」と返す。

その言葉にクネクネが下唇を噛みしめた。
「ウチは死にとぉない。刑務所もいやや」
だいだらぼっちが子供みたいにだだをこねる。