クネクネが白紙からガムテープを取り、窓へと向かった。
それに続いてだいだらぼっちもガムテープ片手に窓に向かう。
なんとなく目張りする時間の雰囲気になって、私と白紙もドアへと向かった。

「そっちのドアはトイレとかお風呂に通じてるからまだ塞がないでね。塞ぐのは玄関に続く廊下に出るドアだけ」
「オッケー。ねぇ、あんた結構かわいいから友達多いんじゃないの?」

突然そんな質問をされて目を白黒させる。
さっきまで険悪ムードになる要因だと思っていた白紙だけれど、その時の気分で随分と言うことが変わるみたいだ。

「え? そんなことないけど」

とまどいながら返事をする。
一瞬学校生活のことが頭によぎったけれど、それはすぐにかき消した。
ここでは嫌なことは思い出したくない。
そう決めて来たんだ。

「ふぅん? こんな大胆なこと計画するし、クラスの一軍って感じかと思った」
そんな風に見えるのはきっと今の私が吹っ切れているから。