この時はキャンプ時期でもなかったから、山道には倒れた大木や葉っぱの山がこんもりと出来上がっていて私は何度も行くてを阻まれることになってしまった。

それでもどうにかたどり着いたキャンプ場には人の姿も見られなかった。
今日は一組も予約が入っていないようで、以前管理人がいたプレハブ小屋の中も真っ暗だった。
そこから更に山道を進んで山の奥へと入っていく。

湖が見えてきた時には思わず駆け寄ってその水を両手で救い上げて顔を洗った。
冷たい水が心地ちよくて目が覚めるようだった。
自然の水のおかげで少し頭がスッキリして更に進むとあの別荘が見えてきた。
それは子供の頃にみた姿のままでそこに立っていた。