夢や希望を沢山持っていた小学生時代の自分が今の自分を見れば驚くに違いない。
大島くんから逃れられない日々の中で、唐突にもう死にたいと感じた。
このまま永遠に売春行為を強いられるなんてもう耐えられない。

死ななければ解放されることはない。
大島くんがホテルから出てくる私の写真を持っている限り、誰にも相談だってできないし。
そう、思い込んでしまっていた。
本当は誰かに相談して助けてもらう道もあったはずだ。

だけど言えない。
自分がこんなに汚い人間だということを知られたくない。
両親を失望させたくない。
大島くんからの仕返しがこわい。
いろいろな負の感情がまざりあって、私の口は固く閉ざされた。