#自殺志願者募集

白紙があきらめたように呟いた次の瞬間だった。
片づけておいたはずの七輪と炭が白紙の立っている右側の床に置かれていることに気が付いた。
しかも七輪の中に炭が入れられていて、火をつけるだけでいいようになっている。

驚いたけれど、練炭自殺をするには時間がかかる。
ここで炭に火をつけられたとしても逃げる時間はまだあるはずだ。
白紙が勝手に準備していたライターを握りしめてこちらを見つめた。
「火をつけたって無駄だよ。わかってると思うけど、練炭自殺するには時間がかかるし――」

さっき私が思っていたことをクネクネが説明してくれる。
けれど白紙は笑った。
心の底からおかしそうに、声を上げて。