みんなの顔には疲れが浮かび、さっきトイレの鏡で確認したら私の目には真っ黒なクマができていた。
不眠症でもともとクマはあったものの、今までで一番ひどい有様だ。
「過去の出来事なんて変えられないんだから、自分語りなんてするんじゃなかった」

思わず本音がこぼれた。
私の計画ではみんなとっくに前に自殺に成功しているはずだった。
世の中から消えて大島くんのことなんて忘れてしまっていたはずだった。

それなのに、一番先に死んだのが大島くんになるなんて。
「私のせい?」
今まで機械的に動いていただけのクネクネが手を止めて私を見つめてきた。
「別に、そういうわけじゃないけど」