「だからなに? こいつは死んで当然だった」
白紙が大島くんを指さして言い切る。
死んで当然だった。
たしかにそういう人だった。
私をさんざん傷つけた相手。
だから、これでよかった?
また逡巡してしまいそうになり、強く左右に首を振った。
「外にスコップがあった。それで山に穴を掘ってこいつを埋めるの。いい?」
「でも、復讐をしてから死んだってわかってもらうためには、死体はそのままの方がいいかも」
私はどうにか言葉を絞りだす。
ただ自殺しただけの可哀そうな子にならないようにと、話し合いをしたはずだ。
「死体ならどうせすぐに見つかる」
白紙はそう言ってリビングから出て行った。
白紙が大島くんを指さして言い切る。
死んで当然だった。
たしかにそういう人だった。
私をさんざん傷つけた相手。
だから、これでよかった?
また逡巡してしまいそうになり、強く左右に首を振った。
「外にスコップがあった。それで山に穴を掘ってこいつを埋めるの。いい?」
「でも、復讐をしてから死んだってわかってもらうためには、死体はそのままの方がいいかも」
私はどうにか言葉を絞りだす。
ただ自殺しただけの可哀そうな子にならないようにと、話し合いをしたはずだ。
「死体ならどうせすぐに見つかる」
白紙はそう言ってリビングから出て行った。



