#自殺志願者募集

白紙にそう言われたら断れないのだろう、大島くんは次々とワインを胃に流し込んで行った。
「あれぇ? なんで自分たちは飲んでないんだよ?」
たらふく飲んだ後でようやくワインの瓶が自分が飲んだ分しか減っていないことに気が付いたみたいだ。

瓶をゆらゆらと揺らして不服そうに唇をとがらせている。
「なに言ってるの。みんな二杯ずつは飲んでるよ」
ジュースだけどね、と心の中で付け足す。

「そうかぁ?」
眉間にしわを寄せる大島くんの体が左右にユラユラと揺れる。
眠そうに瞼が下がり、必死でこじ開けている。
もう寝てしまえばいい。

睡眠導入剤とアルコールのせいで眠くて眠くて仕方ないはずだ。