「やろうよ、それ」
クネクネが言った。
今までのどんな言葉よりも強くて、真っすぐに鼓膜を揺るがす。
「ワタシも賛成。死にたい女子高生は?」

白紙が右手を上げて賛成した状態のまま、私へ顔を向けてきた。
私はまたため息を吐き出す。
こんなつもりじゃなかった。

本当ならもうとっくに炭に火をつけて眠っている予定だった。
テーブルの上の食べかすに視線を落として、そう思う。

みんなの話も聞き終えたしこれでもう終わりにすればいいだけだと、わかっている。
でも、胸の中に芽生えた楽しさは簡単には消えなかった。
死ぬ前に出現したこのややこしい感情をどうにかしたいと思った。

「わかった。私も賛成する」
私はみんなの目を見てそう答えたのだった。