白紙がテーブルに肘をついてクネクネの書いた用紙をジッと見つめている。
「やけど、この中の誰かをひとりでも道連れにできたら、ちょっと変わると思わへん? 可哀そうな子が、憎い相手に復讐してから自殺したって」
それはきっとただ自殺するよりもずっと世間を騒がせることになるだろう。
自分が死んだ後の世界を少しだけ見てみたいと感じるような変化があるかもしれない。
そう思うと同時に自分の心臓がドクドクと高鳴りはじめたのを感じた。
私、今楽しいと思ってる?
それは久しぶりの感情だった。
大島くんに売春をさせられるようになってから忘れ去っていた感情を、こんなタイミングで思い出すことになるなんて。
「やけど、この中の誰かをひとりでも道連れにできたら、ちょっと変わると思わへん? 可哀そうな子が、憎い相手に復讐してから自殺したって」
それはきっとただ自殺するよりもずっと世間を騒がせることになるだろう。
自分が死んだ後の世界を少しだけ見てみたいと感じるような変化があるかもしれない。
そう思うと同時に自分の心臓がドクドクと高鳴りはじめたのを感じた。
私、今楽しいと思ってる?
それは久しぶりの感情だった。
大島くんに売春をさせられるようになってから忘れ去っていた感情を、こんなタイミングで思い出すことになるなんて。



