「大島くんがいなくなればいいのに」

ついこぼした愚痴はずっと心の中にとどめていた感情だった。
誰にも相談できなかったから、こうして大島くんへの愚痴をこぼすことすらできずに来た。
「死にたい女子高生にも、殺したい人がおるんやね」
だいだらぼっちの静かな声がリビングに響く。

何気ない一言だったと思うけれど、その一言がジワリと自分の体にしみこんでいくのを感じた。

「死にたい理由って人それぞれやん？　例えば病気で余命宣告されたとか、大切な人が事故で亡くなったとか。でもここにおる全員は、そういうんじゃないんやね」
確かに、だいだらぼっちの言う通りだった。