だいだらぼっちの発言に白紙がお菓子に伸ばす手を止めて目を見開いた。
「うらやましい?」
「だって。ウチはモデルはおろか、そんな風に見てもらえたことなんて、あらへんし」

「性的な目でってこと?」
「う、うん」
おずおずと頷くだいだらぼっちに白紙が顔をしかめた。

それは本当に嫌なものを無理やり見せられたときのような表情だった。
「ワタシはあんたの方がうらやましいよ。モデルなんてしなきゃよかった」

そう呟いて右手をポテトチップスの袋に突っ込むと、大量に掴みだしたポテトチップルをそのまま口の中に放り込んだ。
その様子にクネクネが笑う。