だってワタシが売り出したいのは自分の顔であって、体じゃない。
女の子たちの憧れになりたいのであって、男たちを喜ばせたいのではない。
『で、も……』

『ほら、水着になることで今までのが作り物だってことも証明できるしさ』
その言葉にワタシは自分の言葉を飲み込んだ。
AI生成だとわかるSNSの他に、本物かどうかの記載のない場所での投稿も増えてきていた。

それを見た人の中にはもしかしたら本物のヌードなんじゃないかと疑っている人もいるのだ。
ワタシがいくら自分のアカウントを使って否定しても、見ないように注意しても関係なかった。
火はどんどん大きくなっていくばかりだ。