『こっちも必死で消してるよ。でも追いつかないんだ』
事務所側もだんだん焦りを感じているのがわかった。
こんなに炎上したことははじめてなのかもしれない。

どうしよう、このままじゃ仕事がなくなるかも。
そんな不安にかられたころ、事務所側からこんな提案をされた。
『むしろさ、ちょっと水着とか着てみる？』

その言葉にワタシは絶句してしまった。
『ほら、××ちゃんって全然脱いだりしないでしょう？　だから余計に見たいんだよみんな』
そんなことを言われても水着なんて嫌だった。

他のモデルたちは青年雑誌のおまけページなんかで水着姿を披露しているようだけれど、ワタシはそういう仕事は全部断っていたのだ。