だから今まで自分の顔も、友達の顔も対して興味はなかった。
けれどこの日友人から言われた可愛いのひとことがなんとなく忘れられなくなった。
試しに同じ鏡をふたりで覗き込んでみたら、すべてのパーツが均等に整っている自分の顔と、つり目がちな目をした友人の顔が写り込んだ。
本当だ、人間の顔ってこんなに違うんだ。
当たり前だ。
だから目の前にいる人物が誰であるか判断できるんだから。
それでも、人の顔を激しく意識した瞬間だった。
その日学校から帰ったワタシは真っ先にお母さんのもとへ飛んで行った。
そして『ワタシは可愛いの?』と、質問した。
けれどこの日友人から言われた可愛いのひとことがなんとなく忘れられなくなった。
試しに同じ鏡をふたりで覗き込んでみたら、すべてのパーツが均等に整っている自分の顔と、つり目がちな目をした友人の顔が写り込んだ。
本当だ、人間の顔ってこんなに違うんだ。
当たり前だ。
だから目の前にいる人物が誰であるか判断できるんだから。
それでも、人の顔を激しく意識した瞬間だった。
その日学校から帰ったワタシは真っ先にお母さんのもとへ飛んで行った。
そして『ワタシは可愛いの?』と、質問した。



