大森　謙吾は元気な感じで声を張り上げた。

釣りをして居て謙吾だけは大きなマスを釣り上げた。

達矢が「ちぇ。お前だけが何で大きな魚を釣ったんだよ？俺にも大きな魚をくれよ」と話し掛けた。

謙吾は「やだね〜。お前にやるくらいなら俺は、この魚を食うよ」と楽しそうに話をした。

達矢が「ふん。ケチ。俺だって食べたかったのに」と泣いて居た。

謙吾が「しょうがねぇな？今回も俺の奢りな」と笑って話し掛けた。

そうして、漁師の人から「この魚。今1番美味しいんですよ」と話をして魚を捌いて居た。

謙吾が皿を持って「頂きます」とマスの身体の白身をパクパク食べて居た。

達矢が「あー、ズルい。こんなに魚を食っていて、俺の分は無いのか？」と謙吾にケチをつけた。

謙吾が「良いだろう？俺が釣った魚なんだから俺には沢山食べる権利が有るの」と達矢に偉そうな口を叩いた。

達矢が「くぅー。大きな魚を食われて悔しいから、俺も謙吾より大きな魚を釣ってやる」と話した側から長靴を釣り上げた。

謙吾が「くっくっく。お前が俺よりも大きな魚を釣れる訳が無いだろう？まぁ、気持ちを落ち着けて魚を釣るんだな」と苦笑した。

達矢が「ケッ、こんな事をして居られるか？」と地面に竿を叩き付けた。

謙吾が「しょうがないな。こんな竿でもきちんと魚を釣ろうと思えば釣れるのに」と達矢に指摘したが悔しそうに家に帰って行った。

そこへおじさんが来て「お、こんな所に竿が。勿体無いな」と釣竿を綺麗にして謙吾に渡した。

謙吾が「ありがとうございます。おじさんは何をしているんですか？」と訊ねた。

おじさんが「おじさんはね？ここら辺で竿やら大切な物を無害に捨てる奴を減らしたいんだよね？」と謙吾に笑って見せた。

謙吾は「そうなんですね？ここいらにはそんな物は無かったですよ」と周りを見渡して居た。

おじさんが「あら？こんな所に財布が落ちて居るよ」とおじさんが話をして居た。

謙吾が「それは俺の財布です」とおじさんに拾って貰った財布を返して貰った。

おじさんが「じゃーな」と手を振って背中を向けて帰って行った。