屋根の上からどんどん敵が降りてくる中、俺もちゅうじんの方に向かって進みだす。
刀を足で押さえつけ、身動きが取れないようにしてからライフルで祟核を撃つ。消えた鬼の持っていた刀に祓力を通し、ライフルで殲滅しながら刀で突き刺す。
と、後ろから降って来た金棒を素手で受け止め、鬼ごと前に背負い投げ、刀で仕留める。
道中、敵の武器をとっかえひっかえしながら、だんだん距離を詰めていく。ちゅうじんもライトセーバーで2体纏めて突き刺し、渾身の蹴りを入れて、後ろに控えていた鬼諸共吹き飛ばした。
すかさず俺は壁を走りつつ、ライフルを連射。上からドミノ倒し状態の鬼たちを一網打尽にし、地面へ着地した。
その後も色んな手を使いつつ、挟み撃ちで細道にいた鬼を粗方祓い終える。と、王子から全体に念話が入った。
『浄化完了。そろそろ頃合いだぜ』
『了解』
念話を切り、俺はちゅうじんの方を向く。
「ちゅうじん、ここは頼む」
「おうよ!」
ちゅうじんに後を託して、屋根へ上る。
すると、屋根の上に大量の鬼が集まっていた。だが、これも作戦通り。俺が屋根の上の鬼を挑発すれば、みんなこっちに向かって突撃してくる。
それを確認した俺は、屋根から一気に跳躍。凍結した鴨川の上へ降り立つと、つられて手下の鬼たちも屋根から跳躍してきた。
その瞬間、俺は氷の足場に手を付き、そこへ祓力を流し込む。
「まずいっ……!」
策に気づいた天邪鬼が屋根の上から声を上げる。
「馬ァ鹿。もう遅せぇよ……!」
そう言い放つと同時に地面を蹴り上げて再び跳躍。直後、凍結していた鴨川の氷が決壊し、飛び掛かって来たおよそ数十体の鬼が川へ落ちた。
俺は屋根の上に着地してその様子を見守りつつ、屋根にいたジュリアや王子と一緒に、まだ屋根に残っている鬼たちを川へ突き落していく。河川敷にいた夜宵も手下の鬼を大槌で吹っ飛ばして川へ落としていった。
「さて、これで残る手下は100を下回ったな。時期に残りもちゅうじんたちの手によって消滅させられるだろう」
俺は天邪鬼へそう言い放つ。しかし、手下の大半を今ので失ったにもかかわらず、天邪鬼は微笑を浮かべていた。
「ですが、先ほどと同じように行くでしょうか。そちらは体力の消耗に加え、手持ちの武器も変わっている」
「そんなのやってみなきゃ分かんねぇだろうが」
ライフルをフルオートに切り替えて、距離を取りつつ走って連射。天邪鬼は屋根を駆けまわって回避し、錫杖で弾丸を弾き返す。
続けて撃ちまくりながら、天邪鬼に接近。途中、ライフルを投げ捨て、懐に忍ばせていた短刀を持って、踏み込む。
「隠し武器……!」
「っらぁ!」
短刀を錫杖で受け止められるも、すぐに回し蹴りを顔面に喰らわす。その反動で天邪鬼が地面に倒れ、傍にあった錫杖を祟核目掛けて突き刺す。
が、天邪鬼は身体を横転させ回避。彼が立ち上がった瞬間、数本の錫杖が宙に現れ、俺の方に降ってくる。
「チッ」
走って攻撃を避け、転がしたライフルを回収。屋根から遊歩道へ飛び降り、着地する。振り向きざまに上を見上げると、数百本の錫杖が上空に展開していた。
このライフルじゃ、あの量の錫杖を防ぐのは到底無理。離脱しようにも、負傷は免れない。どうする……。他に何か方法はないのか……。
絶体絶命の状況を切り抜ける策を必死に考えていると、上から王子の声が聞こえてきた。
「多田! 受け取れ!」
「お前もなっ!」
俺と王子は互いにライフルと太刀を投げて、キャッチ。空から発射された数百本の錫杖を刀で捌いて弾き落とし、屋根に上って先に細道へ降りた王子と合流する。
「やっぱり俺にはこれが馴染むねぇ」
ふと隣を視れば、王子は銃の感触を確かめていた。俺も手に握った太刀を見つめる。
どれだけ武器が変わろうが、結局は自分の得意武器が1番なんだよな……。
少しの間、屋根下に身を潜めていると、錫杖の嵐が止んだ。王子、俺の順に上がって再度戦闘へ移行。王子は屋根を駆け抜けながら、ライフルで河川敷にいる鬼を蹂躙する。
前に視線を向けたら、天邪鬼が錫杖を手に迫って来てくる。錫杖と刀がせめぎ合う中、俺は身体を逸らし、バク転で距離を取って、三点着地。
直後、天邪鬼が宙を飛んで、灰を広範囲に俺に向かって投げつけてくる。瞬時に回避しようとするが、降ってくる範囲が広すぎて頭から灰を被ってしまった。
またスペック反転かよ……。
そう思いながら顔を上げると、灰を投げた張本人が目の前に着地した。
刀を足で押さえつけ、身動きが取れないようにしてからライフルで祟核を撃つ。消えた鬼の持っていた刀に祓力を通し、ライフルで殲滅しながら刀で突き刺す。
と、後ろから降って来た金棒を素手で受け止め、鬼ごと前に背負い投げ、刀で仕留める。
道中、敵の武器をとっかえひっかえしながら、だんだん距離を詰めていく。ちゅうじんもライトセーバーで2体纏めて突き刺し、渾身の蹴りを入れて、後ろに控えていた鬼諸共吹き飛ばした。
すかさず俺は壁を走りつつ、ライフルを連射。上からドミノ倒し状態の鬼たちを一網打尽にし、地面へ着地した。
その後も色んな手を使いつつ、挟み撃ちで細道にいた鬼を粗方祓い終える。と、王子から全体に念話が入った。
『浄化完了。そろそろ頃合いだぜ』
『了解』
念話を切り、俺はちゅうじんの方を向く。
「ちゅうじん、ここは頼む」
「おうよ!」
ちゅうじんに後を託して、屋根へ上る。
すると、屋根の上に大量の鬼が集まっていた。だが、これも作戦通り。俺が屋根の上の鬼を挑発すれば、みんなこっちに向かって突撃してくる。
それを確認した俺は、屋根から一気に跳躍。凍結した鴨川の上へ降り立つと、つられて手下の鬼たちも屋根から跳躍してきた。
その瞬間、俺は氷の足場に手を付き、そこへ祓力を流し込む。
「まずいっ……!」
策に気づいた天邪鬼が屋根の上から声を上げる。
「馬ァ鹿。もう遅せぇよ……!」
そう言い放つと同時に地面を蹴り上げて再び跳躍。直後、凍結していた鴨川の氷が決壊し、飛び掛かって来たおよそ数十体の鬼が川へ落ちた。
俺は屋根の上に着地してその様子を見守りつつ、屋根にいたジュリアや王子と一緒に、まだ屋根に残っている鬼たちを川へ突き落していく。河川敷にいた夜宵も手下の鬼を大槌で吹っ飛ばして川へ落としていった。
「さて、これで残る手下は100を下回ったな。時期に残りもちゅうじんたちの手によって消滅させられるだろう」
俺は天邪鬼へそう言い放つ。しかし、手下の大半を今ので失ったにもかかわらず、天邪鬼は微笑を浮かべていた。
「ですが、先ほどと同じように行くでしょうか。そちらは体力の消耗に加え、手持ちの武器も変わっている」
「そんなのやってみなきゃ分かんねぇだろうが」
ライフルをフルオートに切り替えて、距離を取りつつ走って連射。天邪鬼は屋根を駆けまわって回避し、錫杖で弾丸を弾き返す。
続けて撃ちまくりながら、天邪鬼に接近。途中、ライフルを投げ捨て、懐に忍ばせていた短刀を持って、踏み込む。
「隠し武器……!」
「っらぁ!」
短刀を錫杖で受け止められるも、すぐに回し蹴りを顔面に喰らわす。その反動で天邪鬼が地面に倒れ、傍にあった錫杖を祟核目掛けて突き刺す。
が、天邪鬼は身体を横転させ回避。彼が立ち上がった瞬間、数本の錫杖が宙に現れ、俺の方に降ってくる。
「チッ」
走って攻撃を避け、転がしたライフルを回収。屋根から遊歩道へ飛び降り、着地する。振り向きざまに上を見上げると、数百本の錫杖が上空に展開していた。
このライフルじゃ、あの量の錫杖を防ぐのは到底無理。離脱しようにも、負傷は免れない。どうする……。他に何か方法はないのか……。
絶体絶命の状況を切り抜ける策を必死に考えていると、上から王子の声が聞こえてきた。
「多田! 受け取れ!」
「お前もなっ!」
俺と王子は互いにライフルと太刀を投げて、キャッチ。空から発射された数百本の錫杖を刀で捌いて弾き落とし、屋根に上って先に細道へ降りた王子と合流する。
「やっぱり俺にはこれが馴染むねぇ」
ふと隣を視れば、王子は銃の感触を確かめていた。俺も手に握った太刀を見つめる。
どれだけ武器が変わろうが、結局は自分の得意武器が1番なんだよな……。
少しの間、屋根下に身を潜めていると、錫杖の嵐が止んだ。王子、俺の順に上がって再度戦闘へ移行。王子は屋根を駆け抜けながら、ライフルで河川敷にいる鬼を蹂躙する。
前に視線を向けたら、天邪鬼が錫杖を手に迫って来てくる。錫杖と刀がせめぎ合う中、俺は身体を逸らし、バク転で距離を取って、三点着地。
直後、天邪鬼が宙を飛んで、灰を広範囲に俺に向かって投げつけてくる。瞬時に回避しようとするが、降ってくる範囲が広すぎて頭から灰を被ってしまった。
またスペック反転かよ……。
そう思いながら顔を上げると、灰を投げた張本人が目の前に着地した。
