さよなら孤独なこの世界

ふと、起きた。時刻は22時。
そして、私が今起きたのがわかっているようなタイミングで、スマホに誰だろう、と思い確認すると、転校してしまった親友のゆりだった。
中学になると共に隣県へと行ってしまったゆりとは、今でも連絡を取ったり、時々出かけたりしている。
「元気してる~?』『悩みあるなら相談してよ?』というメッセージがくる。
返は、少し悩んだのち、
『うーん、ちょっと悩みがあるくらいかな~。
私は元気だよ!そっちは気?』
『私は完気だよ~!でさ、今度の日曜って都合つく?
久しぶりに会いたいから」
そういえば、最後にゆりと会ってからもう一ヶ月たったのか、などと考えながら
「大丈夫だよ!待ち合わせ場所はどーする?」
と返情を送る。
『今度の日曜ならそっち行けそうだからさ、』「久しぶりにあの桜の公園で会いたいな」
「りょーかい!桜の公園ね」
『てかさ、寝落ち通話しない?』
珍しくわたしから誘った。
『あ、いーねぇ、3ヶ月ぶり?』などとゆらりが言う。
『そんくらいじゃない?」
『まぁ、やるか!』
『今?』
『うん、今!』
このところの寝不足には慣れた。だから今日も大丈夫だろう。
などと思いながら、結局、日付が回った0時まで話していた。