さよなら孤独なこの世界

あ、もうこんな時間か。

なぎに連絡しなきゃ...。

スマホを見ると、10分くらい前から連絡がきていた。

『みう~?いたら返事してー!』

と、きていたので、私はあわてて、

『ごめん、お風呂いた~』と返した。もちろん、嘘。だけどなぎは信じたらしく、

『そっか、それなら仕方ないね』というメッセージに続けて、

『いっぱい通知きてたよね、ごめん』

と謝られる。純粋だなぁ、などと思っていると、

『昼の話、考えてくれた?』と送られてくる。

『えーと、るなの?』

『あ、そうそう!ろなのやつ!』

『アイツさ、スマホもないし。』

あぁ、なるほど。スマホがないから連絡取りづらいことが理由か。

『だから、それを理由にハブるのできないかなーって』

どうやらスマホを持っていないのが理由ではないらしい。

『え?スマホ持ってないのが理由じゃないの?』

『あ、違うよ~』

『じゃあなんでハブりたいの?勝手

『あいつノリ悪いし、』
『何より注意がうざい』

注意...。確かになぎはるなに注意されてた記憶がある。

『あーね、注意はうざいよねぇ』

『でしょ、だからハブりたいんだよね〜』

『まあ、心優しいみうには協力とか無理かw』
煽りかな?思わず反論する。

『なぎひどい!わたしだってできるしい〜!』
『まあ、でも、優しいってのはありがと』

『あはは、ごめんってw』
『そしてどういたしまして』

『仕方ないから今日は許してあげる...』

『きゃーみうこわーいwww』

『で?ハブるって、ふたりだけで話すの?』

『そーゆーこと〜!』

『りょーかい、明日からでいい?』

『私はそれでいいよ〜!』

『んじゃけってーい、』
『あ、わたしご飯食べてくうね』

『くうね?』

『誤字だよ!言わせんな笑』

『じゃあいってきまーす』

『いってら~』


お風呂に入った後で、トークをみると、『今日はもう寝るね!おやすみ!』ときていた。
このところ寝落ち通話を毎日していたが、今日はしないらしい。