君と見た朝焼けを永遠に残したかった


画材店は学校の近くの商店街にある。徒歩8分くらいの場所だ。

「部活の話なんだけどよ、俺、作業してる部屋が慧と違うから慧と会うことはほぼなかったけど、慧がいるはずの部屋の前通りかかって覗いてもいないみたいで心配してたんだ。油彩やってる部員に聞いても『わからない。』『来なくなった』しか言わないし、直接声かけていいのかわからなかったから、今日話せてうれしい。」

そう言って新は微笑む。

「なんか、本当に、ごめん。部活辞めてから、マイメの通知も切ってて、メッセージ届いていると思わなかった。僕の事気にしてる人いないと思ってて、結果無視してるみたいになった。」

「慧が普通に生活できているだけで嬉しいよ。」

「ありがとう。新は優しいね。」

そう言っていると、画材店の前についた。
放課後の西日が差し込む商店街の角に、その画材店はひっそりと佇んでいた。