このところ、海の絵ばかり描いている。
海は絶え間なく姿を変えていく。
僕の心のように常に揺れ動いている。
海に行き、海を見つめたとき、不安になったり、少しだけ元気になったりする僕の心象を表すかのように海は応えるのだった。
まるで写し鏡のように。
僕は海に惹かれて仕方なかった。
海を見つめると、自分自身を見つめているような気持ちになる。
自分の置かれている状況についてゆっくり考えられるようになる。
海は居心地がいい。
海をテーマにした絵を描きたい。そう思った。
きっと、前よりいい絵が描ける。そんな自信が湧いてきた。
美術部を辞めてから、スケッチブックに小さい絵ばかり描いてきた。
次は大きな絵を描こう。描きたいものを描こう。
