君と見た朝焼けを永遠に残したかった


そういえばマイメも長い間開いていなかったことを思い出した。
部活を辞めてからスマホのあらゆる通知を切っていた。
ずっとメッセージを未読スルーしていたかもしれない。
おもむろに枕元のスマホを手繰り寄せ、マイメを起動する。
新と入江さんからメッセージがいくつか届いていた。

まず新のトークルームを開く。
〈慧、最近見かけないけど調子悪いのか?早く元気になれよ。待ってるからな。〉
〈慧、もしかして部活辞めたのか?もし俺のことブロックしてなければ連絡ください。〉
など何件かメッセージが来ていた。

ああ、俺のこと気にかけてくれてたんだ。
自分なんていてもいなくても変わらないし、誰も自分のことなんて気にしないと思ってた。
少し嬉しかった。

なんて返信しよう。メッセージをずっと無視する形になってしまった。まずは謝ろう。
〈新、ごめん。長い間マイメ開いてなくて、無視してるみたいになってしまった。本当にごめん。〉
〈もうわかってると思うけど、美術部は辞めました。居心地の悪さを感じてしんどくなって耐えられなくなった。〉
〈絵は細々と続けています。また学校で会ったら話そう。〉