君と見た朝焼けを永遠に残したかった



「私は、少し前に、家庭の事情でこっちに引っ越してきたの。潮凪高校には、4月から通うことになるから、春休みが明けたら、また会えるかもしれないね。そうだ、名前、教えてよ。私の名前は、入江 瀬名《いりえ せな》。あなたは?」

「僕の名前は、深山 慧《みやま けい》。深い山って書いて、みやま。」

「深山くんか。覚えた。今日は絵、もう描かなくていいの?」

「うん。今日はもういいかな。」

「高校では美術部に入っているの?」

「ううん、帰宅部。」

深山は少し苦そうな顔をして答えた。絵描くの好きそうなのにどうして美術部に入らないんだろう?

「美術部には入らないの?」

深山は少し返答に困った後、言った。