君と見た朝焼けを永遠に残したかった


新は彫刻を出品するようだが、まだ未完成とのことで今日は意見交換には不参加だった。
なので平面絵画の人たちだけで意見交換をする。

「亜美ちゃんきれーい。爽やかでいい絵だねー。私これがいいと思う。」

「えへへ、ありがとうございます。私もこの絵がいいと思ってるんです。」

先輩に褒められ、同級生の新藤亜美は照れくさそうに笑った。
広大な大輪のひまわり畑の絵がそこにはあった。芯があって、力強さや吹き抜ける風を感じられる、いい絵だった。

僕もいい絵だと思った。新藤はきっと、ウケを狙って描いたわけじゃない。ずっとこの作風で描いていた。勢いが感じられるいい絵をたくさん描いていた。素直な気持ちで描いた絵だと僕は思う。

「大樹の絵もいいな。この遊具の色褪せた感じと日差しのコントラストがいい。」

「先輩ありがとうございます。」

同級生の速水大樹はニカっと笑った。
小さい頃から遊んでいた公園に差し込む光を描いた絵だった。楽しく遊んだ記憶と、大きくなってから公園を見守る側へ成長していく過程を感じられる絵だった。