君と見た朝焼けを永遠に残したかった




朝の日差しを浴びて、海面はスパンコールのようにキラキラと無数の光を放っている。潮風が頬をかすめ、微かに潮の香りがした。
ぼーっと海を眺めていると、まるでこの世界が空と海と私だけになったような感覚になる。

この穏やかな時間がずっと続けばいいのにな・・・と思った。

ジャリ……。

だれか来る。こんな朝早くに海に来る人は私くらいしかいないはず。

ジャリ…ジャリ…ガシャン。
自転車が止まる。黒いサンダルに厚手の長袖ジャージの男の子と目が合った。

二人で目をぱちくり。

「「あ。」」

男の子は自転車を停め、こちらを見ている。同い年くらいだろうか。

男の子は何か言いかけてたけど、俯いたあと、近くの段座に腰を下ろした。
スケッチブックと鉛筆をカバンから取り出し、黙々と鉛筆を走らせている。
なんだか気になるし、話しかけてみようかな。