君と見た朝焼けを永遠に残したかった


あっという間に試験終了。

受験の帰り道に新を見かける、今日は忙しかったし話しかけるのやめておこう。
と思ったとき、慧に気づいた新が振り向き話しかけてくる。

「あっ慧。おつかれ。どうだった。」

「緊張したよ。冬なのに汗かいちゃった。」

「俺も俺も。変な汗かいちまった。今日はお疲れさん。大変だったけど、高校でまた会おうや。じゃな。」

そう言って新は走っていった。

新は本当に気さくな男だ。誰にでもフラットに接してくれる。こんな僕にでも話しかけてくれる。
最初はタジタジしていた僕でも、新とは最低限普通に会話できるようになっていた。新のおかげなのだ。

結局、新以外とほど話さないまま、僕は中学生活を終えた。