君と見た朝焼けを永遠に残したかった

色んな絵がある中で、特別気に入った絵があった。タイトルは「悠久の海」。

県出身の画家の作品で、海をテーマにした絵を多く描いている画家だった。

夕暮れ時の海を描いた絵だった。太陽が海に沈むときのオレンジ色の世界。うっすら紫色ヴェールが上にかかっているようだった。
遠くのほうに一隻の船が見える。これから陸に戻るのだろうか。
額の中にしか描かれていないのに、世界の広さや悠久の時を感じさせた。
海はスパンコールのように美しくきらきらと輝いていた。

でもどこか寂しい絵だった。

ありがちな絵かもしれない。

でも、僕の心は、震えた。

その時思った。
僕も、人の心を震わせるような、画家になりたい。