君と見た朝焼けを永遠に残したかった



「わっ・・・!」
階段から落ちた。3階と2階の間にある踊り場からすってんころりん。

防寒着のナイロンがシュッて擦れる音がして、視界がぐらり。やばい。と思った瞬間、咄嗟に手を伸ばした。

ガンッ。

「いたた…。」

まるでスローモーションのような転倒劇はあまりにも間抜けで、自分が情けなくなる。

誰にも見られてないだろうか。羞恥心が痛みを上書きしていく。

ズボン越しに膝を地面にぶつけた箇所が、じんじんと熱を持つ。 

絆創膏を取りに部屋に戻ろうかとも考えた。まだヒリヒリするけれど、大した怪我じゃ無さそうだし、このままでもいいやと思って、アパートをあとにする。