ララの同伴を終えて、一息付こうと『ANGELI』に帰ってきた。
お店は絶賛稼働中。
今や副店長と噂されているシルビアちゃんがお店を指揮っていた。
おおー、だいぶ様になってきたね。
いいじゃないか、日々成長しているな。
俺はというと、コーヒーを淹れて着付け室に時化こんでいる。
そろそろ考えを纏めようと時間を確保しておい置いたんだよね。
何の考えかというと、ララのいう計画についてだ。
その計画とはずばり、美容学校の設立である。
現状を簡単に振り返ってみると、俺はこの異世界に美容院を設立した。
自分の意思とは関係無く・・・
まあ、いいだろう。
今となってはどうでもいいことだ・・・
いつまでも根に持っていてもしょうがないしね。
最初の頃は何かと大変だったが、ライゼルやシルビアちゃんとか、たくさんの仲間や友人ができて乗り越える事が出来たよ。
そしてフェリアッテの件ではここが異世界である事を実感した。
だって貴族だからって好きに出来るって・・・ありえないだろ・・・
それに魔法だよ、魔法!
危うくチャームの魔法で魅了されるところだったよ。
最終的には事なきを得たし、伯爵とも縁が出来たけど。
あの時は女神様、様々だったよ。
伯爵もこの頃とは随分と変わって、今では大貴族だからね。
出世したものだな。
噂ではヘンリー国王よりも人望があるとか、ないとか・・・
そのヘンリー国王も今では髪はフサフサで、毎朝の髪形のセットが楽しんだとか・・・
うん、よかったね。
でも時々不摂生して無いかのチェックはしてますよ。
だって、せっかく良くなったのに、また禿げられたらたまらんでしょう?
違うかい?
そしてこの世界初の俺以外の美容師が誕生する。
シルビアちゃんだ。
この世界初の俺の一番弟子だね。
彼女は本当に働き者で、何でもそつなく熟す。
今では『ANGELI』のエースだ。
実際に彼女の施術を受けたいと予約は半年先まで埋まっている。
まあ、最近では俺があまり現場に入らなくなっているからというものあるのだが・・・
とは言っても、俺も営業日には必ず一人以上は施術を行っているけどね。
だって腕がなまるのは嫌だからさ。
職人気質だと笑っておくれよ。
次に美容師免許制度を導入した。
ここに関してはヘンリー国王に感謝だ。
彼との直接的な関係が無ければ出来なかったことだろう。
ある意味ライゼルには感謝だな。
そこからは職人チームと喧々諤々と打ち合わせやら、意見交換やらを頻繁に行っていたな。
様々な美容商材や美容器具を開発して、この世界に競合を造ろうと躍起になっていたよ。
特に薬師のユリメラさんには無理難題を押し付けてしまったな。
でもその成果もあってか、シャンプーやリンス、そしてパーマ液までも完成した。
実に有難いことだ。
そして気が付いたら髪結い組合が仲間になっていたよ。
最初は敵だったのにね。
仲間というよりも傘下に等しいんじゃないかな?・・・
困ったものだよ。
名誉顧問なんて肩書だけど、その権限は会長に等しいってんだからさ。
そんなつもりは全くなかったんだけどね・・・
只の御意見番的な?
結局のところ、髪結い組合は改名し、今では美容師組合に成り代わっている。
そして気がつけば俺は美容師組合の会長になっていた。
髪結い組合の会長には成りたくはなかったけど、美容師組合ならいいだろうとの判断。
美容師組合の詳細は後日語らせて貰うとしようか。
にしても、どうしてこうなった?
競合を造ろう作戦は無事に達成した。
今後は国内外に関わらず、競合が出来ていくのだろう。
これにより、この世界の美容業界は大きく羽ばたいていく事になる。
俺の性格上、専売なんてのは面白くない。
切磋琢磨できなくてどうする?
競争相手がいないなんてつまらない。
競合がいることで、家の弟子達もより努力をすることになるだろうし、腕を磨こうとやっきになることだろう。
なにより、俺はこの領を、いやこの国を美容大国にすると啖呵を切ったのだ。
有言実行、あたりまえでしょうよ。
この世界のあらゆる国々からメイデン領は視察が行われ、美容師や美容院が注目の的になっている。
弟子入り志願者は後を絶たず、連日足しげく通う者もいるのだ。
競合を造ろう作戦はまだまだ手を加える必要があるのも事実。
実際にまだカラー剤は開発途中で、薬師のユリメラさんには苦労を掛けている。
正直当てはあるのだが、どのタイミングで手を差し出すのかを決めかねている段階だ。
そしてララが現れた。
これは本当に奇跡だ。
もう何をしても会えない存在。
それが意図せず再会を果たすことができた。
女神様には感謝だな。
まあ、とは言っても充分にお供えという名のお布施はしているから問題はないよね?
たぶん・・・
最近では和菓子を所望される事が多い。
特に大福は大好物らしい・・・太っても知らねえぞ?
それも聖獣という創造の斜め上をいく存在としてララは顕現した。
フェアリーバードって・・・この世界の伝説の生き物じゃねえか・・・
実際ララはこの世界の人達には無茶苦茶敬われているしね。
ある意味頭が痛いよ・・・
ララもララで、俺達に会いたいって・・・健気だねぇ。
泣けてくるよ・・・全く・・・
それにしてもこの世界って・・・不思議な世界だなと思うよ。
地球の常識では考えられないよ。
だって魔法だよ?
お伽話か、漫画かっての・・・実在したんですねえ。
まあ・・・俺には無縁だけどね・・・チッ!
そして今では家族総出で異世界を堪能している。
黙ってる必要なんてなかったみたいだね。
これが本当の取り越し苦労ってか?
美幸や亜紀はあっさりと受け止めていたなあ。
親父はビビり気味だったけど・・・
美幸はネイリストとして大活躍しているし、親父も庭師としてバリバリ働いているし。
何だったんだよいったい・・・俺の心労を返してくれよ!
そんな事はいいとして、計画とは何かというと美容学校の設立である。
はっきり言って、無謀な挑戦だ。
だって、何よりも人が足りない。
それも圧倒的に。
簡単な話、教師は俺しか居ない・・・
絶望的な状況だよ。
人・物・金の内、最も重要とされる人が居ないのだ。
完全なる孤軍奮闘。
でも・・・やるしかない。
美容大国を語るなら、これはある意味最後の総仕上げなのだ。
俺のモットーは有言実行。
これは譲れない。
金や物はどうとでもなる。
そもそも私立学校にするつもりなどさらさらない。
国公立学校にするからだ。
即ち、金は国に払わせるし、学校建設の土地や建設費も国持ち。
これを認めないと言うのなら俺はぐれちゃうよ?
国にとってもありがたい話なんだからさ。
さて・・・どうしたもんかねえ?
お店は絶賛稼働中。
今や副店長と噂されているシルビアちゃんがお店を指揮っていた。
おおー、だいぶ様になってきたね。
いいじゃないか、日々成長しているな。
俺はというと、コーヒーを淹れて着付け室に時化こんでいる。
そろそろ考えを纏めようと時間を確保しておい置いたんだよね。
何の考えかというと、ララのいう計画についてだ。
その計画とはずばり、美容学校の設立である。
現状を簡単に振り返ってみると、俺はこの異世界に美容院を設立した。
自分の意思とは関係無く・・・
まあ、いいだろう。
今となってはどうでもいいことだ・・・
いつまでも根に持っていてもしょうがないしね。
最初の頃は何かと大変だったが、ライゼルやシルビアちゃんとか、たくさんの仲間や友人ができて乗り越える事が出来たよ。
そしてフェリアッテの件ではここが異世界である事を実感した。
だって貴族だからって好きに出来るって・・・ありえないだろ・・・
それに魔法だよ、魔法!
危うくチャームの魔法で魅了されるところだったよ。
最終的には事なきを得たし、伯爵とも縁が出来たけど。
あの時は女神様、様々だったよ。
伯爵もこの頃とは随分と変わって、今では大貴族だからね。
出世したものだな。
噂ではヘンリー国王よりも人望があるとか、ないとか・・・
そのヘンリー国王も今では髪はフサフサで、毎朝の髪形のセットが楽しんだとか・・・
うん、よかったね。
でも時々不摂生して無いかのチェックはしてますよ。
だって、せっかく良くなったのに、また禿げられたらたまらんでしょう?
違うかい?
そしてこの世界初の俺以外の美容師が誕生する。
シルビアちゃんだ。
この世界初の俺の一番弟子だね。
彼女は本当に働き者で、何でもそつなく熟す。
今では『ANGELI』のエースだ。
実際に彼女の施術を受けたいと予約は半年先まで埋まっている。
まあ、最近では俺があまり現場に入らなくなっているからというものあるのだが・・・
とは言っても、俺も営業日には必ず一人以上は施術を行っているけどね。
だって腕がなまるのは嫌だからさ。
職人気質だと笑っておくれよ。
次に美容師免許制度を導入した。
ここに関してはヘンリー国王に感謝だ。
彼との直接的な関係が無ければ出来なかったことだろう。
ある意味ライゼルには感謝だな。
そこからは職人チームと喧々諤々と打ち合わせやら、意見交換やらを頻繁に行っていたな。
様々な美容商材や美容器具を開発して、この世界に競合を造ろうと躍起になっていたよ。
特に薬師のユリメラさんには無理難題を押し付けてしまったな。
でもその成果もあってか、シャンプーやリンス、そしてパーマ液までも完成した。
実に有難いことだ。
そして気が付いたら髪結い組合が仲間になっていたよ。
最初は敵だったのにね。
仲間というよりも傘下に等しいんじゃないかな?・・・
困ったものだよ。
名誉顧問なんて肩書だけど、その権限は会長に等しいってんだからさ。
そんなつもりは全くなかったんだけどね・・・
只の御意見番的な?
結局のところ、髪結い組合は改名し、今では美容師組合に成り代わっている。
そして気がつけば俺は美容師組合の会長になっていた。
髪結い組合の会長には成りたくはなかったけど、美容師組合ならいいだろうとの判断。
美容師組合の詳細は後日語らせて貰うとしようか。
にしても、どうしてこうなった?
競合を造ろう作戦は無事に達成した。
今後は国内外に関わらず、競合が出来ていくのだろう。
これにより、この世界の美容業界は大きく羽ばたいていく事になる。
俺の性格上、専売なんてのは面白くない。
切磋琢磨できなくてどうする?
競争相手がいないなんてつまらない。
競合がいることで、家の弟子達もより努力をすることになるだろうし、腕を磨こうとやっきになることだろう。
なにより、俺はこの領を、いやこの国を美容大国にすると啖呵を切ったのだ。
有言実行、あたりまえでしょうよ。
この世界のあらゆる国々からメイデン領は視察が行われ、美容師や美容院が注目の的になっている。
弟子入り志願者は後を絶たず、連日足しげく通う者もいるのだ。
競合を造ろう作戦はまだまだ手を加える必要があるのも事実。
実際にまだカラー剤は開発途中で、薬師のユリメラさんには苦労を掛けている。
正直当てはあるのだが、どのタイミングで手を差し出すのかを決めかねている段階だ。
そしてララが現れた。
これは本当に奇跡だ。
もう何をしても会えない存在。
それが意図せず再会を果たすことができた。
女神様には感謝だな。
まあ、とは言っても充分にお供えという名のお布施はしているから問題はないよね?
たぶん・・・
最近では和菓子を所望される事が多い。
特に大福は大好物らしい・・・太っても知らねえぞ?
それも聖獣という創造の斜め上をいく存在としてララは顕現した。
フェアリーバードって・・・この世界の伝説の生き物じゃねえか・・・
実際ララはこの世界の人達には無茶苦茶敬われているしね。
ある意味頭が痛いよ・・・
ララもララで、俺達に会いたいって・・・健気だねぇ。
泣けてくるよ・・・全く・・・
それにしてもこの世界って・・・不思議な世界だなと思うよ。
地球の常識では考えられないよ。
だって魔法だよ?
お伽話か、漫画かっての・・・実在したんですねえ。
まあ・・・俺には無縁だけどね・・・チッ!
そして今では家族総出で異世界を堪能している。
黙ってる必要なんてなかったみたいだね。
これが本当の取り越し苦労ってか?
美幸や亜紀はあっさりと受け止めていたなあ。
親父はビビり気味だったけど・・・
美幸はネイリストとして大活躍しているし、親父も庭師としてバリバリ働いているし。
何だったんだよいったい・・・俺の心労を返してくれよ!
そんな事はいいとして、計画とは何かというと美容学校の設立である。
はっきり言って、無謀な挑戦だ。
だって、何よりも人が足りない。
それも圧倒的に。
簡単な話、教師は俺しか居ない・・・
絶望的な状況だよ。
人・物・金の内、最も重要とされる人が居ないのだ。
完全なる孤軍奮闘。
でも・・・やるしかない。
美容大国を語るなら、これはある意味最後の総仕上げなのだ。
俺のモットーは有言実行。
これは譲れない。
金や物はどうとでもなる。
そもそも私立学校にするつもりなどさらさらない。
国公立学校にするからだ。
即ち、金は国に払わせるし、学校建設の土地や建設費も国持ち。
これを認めないと言うのなら俺はぐれちゃうよ?
国にとってもありがたい話なんだからさ。
さて・・・どうしたもんかねえ?

