この次は再び街をみて周ることになっている。
エルザの村の散策だね。
前以ってジュルジュには人だかりができない様に指示してあるが、どうだろうか?
ここは奴の采配に任せるしかないな。
本当は街の住民全員がララに押し寄せたいだろうな。
信仰の対象ともなればそうなっても仕方がないかな?
でもララのお披露目に来た訳ではないから控えて貰うしかない。
我儘を言う様で悪いが、こちとら旅行で来ているもんでね。
ララ行脚では無いからね。
今回の散策は前のパレード擬きと違って、食べ歩きがメインだ。
ジョルジュ曰く、屋台街があるらしく、それなりに人気があるらしい。
ほうほう、屋台とな?俺を唸らせる事ができるかな?
ララは俺の肩を離れて、親父の肩に移っていた。
どうやら大食いの親父に奢らせる算段の様子。
聖獣さんがそんなお零れに預からなくてもいいのに・・・
まあ・・・これもありか?
さっそく屋台を覗くと、興味をそそられる食材を発見した。
これは・・・何かしらの肉が串に刺さっていた。
定番だな。
屋台と言えば串物だ。
手を汚さずに食べられるからね。
調味料は塩と胡椒だな、まあ無難だな。
「親父さん、一串貰えるかな?」
この声を受けて店主である髭面の親父がニンマリと笑う。
「へい!ありがとうでやんす!」
「これは何の肉なんだい?」
「羊でやんす!」
「ほう・・・マトンか・・・」
「あれ?もしかして噂のジョニー店長ですかい?」
「ああ、そうだが」
「だったら代金は頂けないでさあ!」
「はあ?どうしてだ?」
「そりゃあ、ララ様の相棒で最高の美容師さんですからね!こっちとしてもジョニー店長が食してくれたって自慢できまさあ!ガハハハ!」
豪快に笑ってますがな・・・ここまで言われたらご馳走になるしかないよね?
「そうか、じゃあご馳走さん!」
「へい!」
俺は串を受け取ると一気に齧りついた。
うん・・・まずまずだな。
おそらく炭で焼いているから味がしまっているんだろう。
まあ、無難な味とも言えなくは無いが、只で貰っておいて文句は言えんわな。
「美味しかったよ、ありがとう」
俺は串を返した。
「おお!ジョニー店長にお墨付きを貰えるなんて・・・鼻が高くなっちまうじゃありませんか!」
いや、それほど褒めてはないけど・・・まあいいか?
次に眼に着いたのは汁物のお店。
何の汁物なんだろうか?
「これは何の汁物ですか?」
店主であるおばさんが顔を上げる。
「ん?ああ、山菜とキノコを煮込んだ汁さ。出汁が出て美味しいよ。おや?もしかしてあなたは噂のジョニー店長かい?」
またこれか・・・どんな噂が立ってるんだよ・・・まったく・・・
「ええ、そうですが・・・」
「ふーん、いい男じゃないかい。私が後十歳若ければねえ・・・」
ウィットに飛んだ視線を投げかけて来る。
いいねー、こういうのは嫌いじゃないですよ。
「おや?十歳若ければどうすると?」
「そりゃあ独り占めするに決まってるさね!ナハハハ!」
「そうですか、じゃあ独り占めされようかな?」
「アハハハ!こんな冗談にも付き合ってくれるのかい。たいした御仁だねえ」
「いやいや、もっと褒めてくれてもいいんですよ。じゃあ一杯くれますか?」
「はいよ、ちょっと待っておくれよ」
木の器に汁を入れるのを眺める、手慣れた手つきがベテランである事を物語っている。
「どうぞ、お代は結構だよ」
「はい?どうして?」
「そりゃあ頂く訳にはいかないさ、なんてったってあのジョニー店長だよ。この村を開放してくれた立役者じゃないかい」
「・・・そうですか」
こりゃあタダで食べほうだいだな。
その予想は間違っておらず、どの露店でも一切の金銭を受け取ろうとしなかった。
こりゃまいったな・・・申し訳なく思えてくるよ・・・
どの店主も気前よく奢ってくれる。
どうにもこのエルザの村で俺は英雄扱いされている様子。
どうにも困ったな・・・
柄じゃないってのに・・・
一端ホテルに戻り、小休止。
特に何もする事はないが、そんな時間も必要だろう。
それにしても・・・久しぶりにのんびりするな・・・
コンコン!
ドアがノックされる。
「どうぞ」
ガチャリとドアが開く。
ひょっこりと顔を出したライゼルが、
「ジョニー、温泉に浸かりに行こうぜ!」
温泉へと誘いにきていた。
「おう、行くか」
「おやっさんは一足先に向かってる」
「親父の奴、つれないなあ」
「どうにもおやっさんは温泉に眼がないらしい」
実は親父は大の温泉好きで、お店の前にある温泉宿の温泉にもしょっちゅう通っている。
話が合うのか温泉同好会の皆さんとも随分と仲が良い。
俺達は連れ立って温泉に向かった。
ちなみにララはシルビアちゃん達といるみたいだ。
家のスタッフも慣れたもので、ララ相手でも物怖じしなくなっている。
いい傾向だな。
温泉に浸かる。
うん、良いお湯だ・・・
肌に纏わりつく感触が心地いい、これは肌にいいのは間違いないな。
明日の朝も入りにこようかな?
「丈二、いい湯だと思わねえか?」
親父がご機嫌で近寄ってきた。
「だろうな、家の温泉とはまた違った良さがあるな」
「だな、最高に気持ちいいぞ」
「ふう・・・」
首回りや、肩の凝りが無くなっていくのが分かる。
なんて気持ちいいんだろう・・・
極楽、極楽・・・
しかしよく食べたな、魚を食べて、屋台で買い食いして、でも不思議なもんでまだまだ食べられそうな気がする。
実際この後は晩飯だが、全然余裕だ。
さてと、そろそろ上がろうかな、湯あたりしそうだ。
エルザの村の散策だね。
前以ってジュルジュには人だかりができない様に指示してあるが、どうだろうか?
ここは奴の采配に任せるしかないな。
本当は街の住民全員がララに押し寄せたいだろうな。
信仰の対象ともなればそうなっても仕方がないかな?
でもララのお披露目に来た訳ではないから控えて貰うしかない。
我儘を言う様で悪いが、こちとら旅行で来ているもんでね。
ララ行脚では無いからね。
今回の散策は前のパレード擬きと違って、食べ歩きがメインだ。
ジョルジュ曰く、屋台街があるらしく、それなりに人気があるらしい。
ほうほう、屋台とな?俺を唸らせる事ができるかな?
ララは俺の肩を離れて、親父の肩に移っていた。
どうやら大食いの親父に奢らせる算段の様子。
聖獣さんがそんなお零れに預からなくてもいいのに・・・
まあ・・・これもありか?
さっそく屋台を覗くと、興味をそそられる食材を発見した。
これは・・・何かしらの肉が串に刺さっていた。
定番だな。
屋台と言えば串物だ。
手を汚さずに食べられるからね。
調味料は塩と胡椒だな、まあ無難だな。
「親父さん、一串貰えるかな?」
この声を受けて店主である髭面の親父がニンマリと笑う。
「へい!ありがとうでやんす!」
「これは何の肉なんだい?」
「羊でやんす!」
「ほう・・・マトンか・・・」
「あれ?もしかして噂のジョニー店長ですかい?」
「ああ、そうだが」
「だったら代金は頂けないでさあ!」
「はあ?どうしてだ?」
「そりゃあ、ララ様の相棒で最高の美容師さんですからね!こっちとしてもジョニー店長が食してくれたって自慢できまさあ!ガハハハ!」
豪快に笑ってますがな・・・ここまで言われたらご馳走になるしかないよね?
「そうか、じゃあご馳走さん!」
「へい!」
俺は串を受け取ると一気に齧りついた。
うん・・・まずまずだな。
おそらく炭で焼いているから味がしまっているんだろう。
まあ、無難な味とも言えなくは無いが、只で貰っておいて文句は言えんわな。
「美味しかったよ、ありがとう」
俺は串を返した。
「おお!ジョニー店長にお墨付きを貰えるなんて・・・鼻が高くなっちまうじゃありませんか!」
いや、それほど褒めてはないけど・・・まあいいか?
次に眼に着いたのは汁物のお店。
何の汁物なんだろうか?
「これは何の汁物ですか?」
店主であるおばさんが顔を上げる。
「ん?ああ、山菜とキノコを煮込んだ汁さ。出汁が出て美味しいよ。おや?もしかしてあなたは噂のジョニー店長かい?」
またこれか・・・どんな噂が立ってるんだよ・・・まったく・・・
「ええ、そうですが・・・」
「ふーん、いい男じゃないかい。私が後十歳若ければねえ・・・」
ウィットに飛んだ視線を投げかけて来る。
いいねー、こういうのは嫌いじゃないですよ。
「おや?十歳若ければどうすると?」
「そりゃあ独り占めするに決まってるさね!ナハハハ!」
「そうですか、じゃあ独り占めされようかな?」
「アハハハ!こんな冗談にも付き合ってくれるのかい。たいした御仁だねえ」
「いやいや、もっと褒めてくれてもいいんですよ。じゃあ一杯くれますか?」
「はいよ、ちょっと待っておくれよ」
木の器に汁を入れるのを眺める、手慣れた手つきがベテランである事を物語っている。
「どうぞ、お代は結構だよ」
「はい?どうして?」
「そりゃあ頂く訳にはいかないさ、なんてったってあのジョニー店長だよ。この村を開放してくれた立役者じゃないかい」
「・・・そうですか」
こりゃあタダで食べほうだいだな。
その予想は間違っておらず、どの露店でも一切の金銭を受け取ろうとしなかった。
こりゃまいったな・・・申し訳なく思えてくるよ・・・
どの店主も気前よく奢ってくれる。
どうにもこのエルザの村で俺は英雄扱いされている様子。
どうにも困ったな・・・
柄じゃないってのに・・・
一端ホテルに戻り、小休止。
特に何もする事はないが、そんな時間も必要だろう。
それにしても・・・久しぶりにのんびりするな・・・
コンコン!
ドアがノックされる。
「どうぞ」
ガチャリとドアが開く。
ひょっこりと顔を出したライゼルが、
「ジョニー、温泉に浸かりに行こうぜ!」
温泉へと誘いにきていた。
「おう、行くか」
「おやっさんは一足先に向かってる」
「親父の奴、つれないなあ」
「どうにもおやっさんは温泉に眼がないらしい」
実は親父は大の温泉好きで、お店の前にある温泉宿の温泉にもしょっちゅう通っている。
話が合うのか温泉同好会の皆さんとも随分と仲が良い。
俺達は連れ立って温泉に向かった。
ちなみにララはシルビアちゃん達といるみたいだ。
家のスタッフも慣れたもので、ララ相手でも物怖じしなくなっている。
いい傾向だな。
温泉に浸かる。
うん、良いお湯だ・・・
肌に纏わりつく感触が心地いい、これは肌にいいのは間違いないな。
明日の朝も入りにこようかな?
「丈二、いい湯だと思わねえか?」
親父がご機嫌で近寄ってきた。
「だろうな、家の温泉とはまた違った良さがあるな」
「だな、最高に気持ちいいぞ」
「ふう・・・」
首回りや、肩の凝りが無くなっていくのが分かる。
なんて気持ちいいんだろう・・・
極楽、極楽・・・
しかしよく食べたな、魚を食べて、屋台で買い食いして、でも不思議なもんでまだまだ食べられそうな気がする。
実際この後は晩飯だが、全然余裕だ。
さてと、そろそろ上がろうかな、湯あたりしそうだ。

