異世界美容院『ANGELI』

ジョニーが異世界にお店を開いてから早くも四年の歳月が過ぎていた。
最近のジョニーはというと、相変わらず忙しくしていることに変わりは無いが、少々内容が変わってきていた・・・



何とも言えない、不思議気持ちを抱えながら俺は廊下を歩んでいた。
西洋風に近い装飾で飾られた壁。
人が四人は同時にすれ違う事が出来る程の広い幅だ。
視線の先にはまだ見慣れない扉があった。
心なしか足取りが重く感じる。
ドアノブに手を掛けると、勢いよく開いた。

俺を見据えると大きな声が木霊する。

「起立!」
元気な掛け声と共に、四十名近い者達が一斉に椅子から立ち上がる。
期待に満ちた眼差しを一身に受ける俺。

「おはようございます!」

「「「「「おはようございます!!!」」」」」
大合唱の挨拶だ。

「おはよう!諸君、座ってくれ」
ガタガタと椅子に座り込む一同。
俺は全体を見渡してみた。
そこには老若男女問わず、様々な者達がいた。
羨望の眼差しが突き刺さって来る。

「ではさっそくではあるが授業を始めます」
一気に集中力が増したのを感じる。
流石は高倍率を潜り抜けた者達だ、やる気と姿勢が違う。

「今日は色の原理について勉強して貰ういいかな?」

「「「「「はい!!!」」」」」
黒板に向き直り、俺はチョークで書き始めた。
後方に控える教師陣も、メモを片手に集中している。
そうこれはとある学校での俺の授業なのであった。