「久しぶりの外食だからおしゃれしてみただけだって。それより、雪菜はその格好でいいの?」
合コンだというのに雪菜の格好はいつもどおりのジーンズのTシャツだ。

指に大きめのリングをつけているのがちょっと違うくらい。
「ウチの体にかわいい服は似合わないんだよ。これが一番気に入ってるし」
なんとも雪菜らしい答えだった。

それから約束場所のコンビニへ向かうと、他の女性参加者たちはすでに集まっていた。
雪菜と私と入れて計5人だ。

みんな気合の入ったかわいい服やセクシーな服を身に着けていて、今日の合コンにかけていることがわかった。

私はせいぜい彼女たちの邪魔にならないように気をつけようと思うだけ。
「席は雪菜の隣にしてね?」

男性陣たちが待っているという居酒屋へ向かう途中、私は彼女にそう言った。
「えぇ? せっかく男がいるのに、女同士で座るの?」
「そっちの方が気兼ねなくていいの」