もしかしてずっとこのまま、恋愛から遠ざかってしまうんじゃないかという懸念がないわけでもない。

「私にも恋愛できるかな」
気がつくと雪菜へ向けてそんな質問をしていた。

「そりゃ、いつかはできると思うけど……」
そこで言葉を濁したのは、他の子たちに勘ぐらせないためだろう。
「例えば、雪菜が一緒に合コンに行くとかどう?」

「え、雪菜も一緒なら参加してくれるの!?」
彼女がグイッと身を寄せて聞いてくる。
「た、例えば、だよ?」

チラリと雪菜を見ると、雪菜は驚いたように目を丸くして私を見ていた。
本当に合コンに参加するつもりかと、瞳が聞いている。

「そんなの大歓迎だよ! ね、雪菜!?」
彼女の視線が今度は雪菜へと向かう。
雪菜は「う、うん」と、曖昧に頷いている。

彼女はすっかりその気になってスキップをしながら行ってしまった。
「大丈夫なの?」