午後8時を過ぎてから皆自分の部屋に戻ってしまって、私達だけがなんとなく残っていた。
誰かがつけっぱなしにしていったテレビがうるさくお笑い番組を放送している。
「え?」
ぼーっとテレビを見ていた私は雪菜がなんと言ったのかわからなくて、聞き返した。
「千尋って陰があるよねって言ったの」
「え、そうかな?」
今までそんなことを言われたことがなくて戸惑う。
陰があるとすればあの事件があった以降からだから、こうして指摘されるのも初めての経験だった。
「なにか暗いものを背負ってる?」
「別に、なにもないよ」
私は苦笑いを浮かべて答える。
さすがにあんなに重たい過去を背負っているとは言えない。
雪菜との関係を壊したくなかった。
「ウチは背負ってるよ」
その言葉に私はテレビから雪菜へと視線を移動させた。
雪菜は普段と変わらないように見えるけれど、話を聞いてほしそうにしている。
「なにがあったの?」
誰かがつけっぱなしにしていったテレビがうるさくお笑い番組を放送している。
「え?」
ぼーっとテレビを見ていた私は雪菜がなんと言ったのかわからなくて、聞き返した。
「千尋って陰があるよねって言ったの」
「え、そうかな?」
今までそんなことを言われたことがなくて戸惑う。
陰があるとすればあの事件があった以降からだから、こうして指摘されるのも初めての経験だった。
「なにか暗いものを背負ってる?」
「別に、なにもないよ」
私は苦笑いを浮かべて答える。
さすがにあんなに重たい過去を背負っているとは言えない。
雪菜との関係を壊したくなかった。
「ウチは背負ってるよ」
その言葉に私はテレビから雪菜へと視線を移動させた。
雪菜は普段と変わらないように見えるけれど、話を聞いてほしそうにしている。
「なにがあったの?」



