粘着質に、同じ左頬ばかりを狙って。
「ははっ。これからは俺が許可するまで寝るんじゃねぇぞ? わかったな?」
10発以上のビンタをくらった私の左頬はすでに感覚が麻痺していてなにも感じなくなっていた。
脳みそが揺れたのが、視界がグラグラと定まらない中私は頷くしかなかったのだった。
ロクに睡眠を取らず、食べ物は1日一個のおにぎりだけ。
そんな生活が何日続いたのかもうよくわからなかった。
私は相変わらず椅子に体をくくりつけられたままで生活を送っていた。
当然トイレにも行かせてもらえないから、私の足の下には洗面器が置かれている。
そこにあるいていどの汚物がたまれば怜也がトイレに流しに行く。
その繰り返しだった。
最初は部屋の中で糞便することに羞恥があったけれど、それもだんだんと薄れてきた。
すべての感覚が麻痺して、わからなくなってくる。
普通の日常が遠ざかり、異常な日常が普通になる。
「ははっ。これからは俺が許可するまで寝るんじゃねぇぞ? わかったな?」
10発以上のビンタをくらった私の左頬はすでに感覚が麻痺していてなにも感じなくなっていた。
脳みそが揺れたのが、視界がグラグラと定まらない中私は頷くしかなかったのだった。
ロクに睡眠を取らず、食べ物は1日一個のおにぎりだけ。
そんな生活が何日続いたのかもうよくわからなかった。
私は相変わらず椅子に体をくくりつけられたままで生活を送っていた。
当然トイレにも行かせてもらえないから、私の足の下には洗面器が置かれている。
そこにあるいていどの汚物がたまれば怜也がトイレに流しに行く。
その繰り返しだった。
最初は部屋の中で糞便することに羞恥があったけれど、それもだんだんと薄れてきた。
すべての感覚が麻痺して、わからなくなってくる。
普通の日常が遠ざかり、異常な日常が普通になる。



