男子生徒が笑みを浮かべて一歩教室へ足を踏み入れたとき、思わず
「な、なに?」
と、声を上ずらせて聞いていた。
けれど男子生徒はそれに答えず、真っ直ぐ自分の席へと向かうと、引き出しからペンケースを取り出して鞄の中へと入れた。
なんだ、ただの忘れ物か。
ホッとため息を吐き出して、早足で教室を出たのだった。
☆☆☆
同じ教室で授業を受けていてもなにを考えているのかいまいちわからないヤツっている。
休日なにしてるんだろうとか、何を考えているんだろうとか思うけれど、それをいちいち質問したりもしないから、余計に相手のことがわからなくなる。
でもそれはきっと相手からしても同じなんだろうな。
私のこと、異星人みたいに見えている子だって、いるんだろうな。
そんな考えはファミレスでのバイトが始まるとほど同時に消え去った。
夕方のファミレスは帰る途中の学生や家族連れ、明日は休みだからカップルの姿も多い。
「な、なに?」
と、声を上ずらせて聞いていた。
けれど男子生徒はそれに答えず、真っ直ぐ自分の席へと向かうと、引き出しからペンケースを取り出して鞄の中へと入れた。
なんだ、ただの忘れ物か。
ホッとため息を吐き出して、早足で教室を出たのだった。
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同じ教室で授業を受けていてもなにを考えているのかいまいちわからないヤツっている。
休日なにしてるんだろうとか、何を考えているんだろうとか思うけれど、それをいちいち質問したりもしないから、余計に相手のことがわからなくなる。
でもそれはきっと相手からしても同じなんだろうな。
私のこと、異星人みたいに見えている子だって、いるんだろうな。
そんな考えはファミレスでのバイトが始まるとほど同時に消え去った。
夕方のファミレスは帰る途中の学生や家族連れ、明日は休みだからカップルの姿も多い。



