ここはいつものトンネルの前だった。
トンネル以外に道はない行き止まりの場所。
左右は小高い山になっていてひと目はない。
怜也はここを私の矯正場所として選んだ。
思えば、この場所だって予め調べておいた可能性はある。
私との出会いを意図的に作り出した怜也だ。
それくらいの準備はしていてもおかしくない。
「ごめんなさい! でも、すぐに出ていくなんて無理で……」
「言い訳するな!」
怜也は私に言い訳をする暇も与えずに腹部を踏みつけてくる。
胃を圧迫された私は酸っぱいものがこみ上げてくるのを必死で我慢して、唾液を共に飲み下す。
「ごめんなさい。次からは、次からは怜也を待たせないようにするから!」
「本当だろうな!?」
「はい! 本当です!」
言うことを聞いても、どれだけ従順な態度を見せても、怜也は自分が満足するまで私を殴る、蹴る。
トンネル以外に道はない行き止まりの場所。
左右は小高い山になっていてひと目はない。
怜也はここを私の矯正場所として選んだ。
思えば、この場所だって予め調べておいた可能性はある。
私との出会いを意図的に作り出した怜也だ。
それくらいの準備はしていてもおかしくない。
「ごめんなさい! でも、すぐに出ていくなんて無理で……」
「言い訳するな!」
怜也は私に言い訳をする暇も与えずに腹部を踏みつけてくる。
胃を圧迫された私は酸っぱいものがこみ上げてくるのを必死で我慢して、唾液を共に飲み下す。
「ごめんなさい。次からは、次からは怜也を待たせないようにするから!」
「本当だろうな!?」
「はい! 本当です!」
言うことを聞いても、どれだけ従順な態度を見せても、怜也は自分が満足するまで私を殴る、蹴る。



