トンネルの左右は小高い山になっていて道も続いておらず、なんだか寒々しい。
「さっきの男は誰だ」
こちらの質問には答えずに怜也が言った。
「え?」
「さっき一緒にいたあの男だ」
怜也は真っ直ぐ前に向いたまま質問してくる。
それがなんだか異様な感じがして、返答に詰まった。
「俺は10分も前から校門で待ってたんだぞ! その間お前はなにしてた!?」
突如怒鳴られて身がすくむ。
怜也がこちらに顔を向けて引きつった笑みを浮かべた。
無理やり微笑んでいることがわかって背筋が凍りつく。
「た、ただのクラスメートだよ。さっきも説明したけど、私がプリントを出すのを忘れてて、それで……」
「わざとか!?」
「え?」
一体なんのことだろうと混乱する。
どうして怜也はこんなに怒っているんだろう。
私はなにかそれほどまで悪いことしただろうか。
「わざとプリントを出すのを忘れたんだろう!?」
「さっきの男は誰だ」
こちらの質問には答えずに怜也が言った。
「え?」
「さっき一緒にいたあの男だ」
怜也は真っ直ぐ前に向いたまま質問してくる。
それがなんだか異様な感じがして、返答に詰まった。
「俺は10分も前から校門で待ってたんだぞ! その間お前はなにしてた!?」
突如怒鳴られて身がすくむ。
怜也がこちらに顔を向けて引きつった笑みを浮かべた。
無理やり微笑んでいることがわかって背筋が凍りつく。
「た、ただのクラスメートだよ。さっきも説明したけど、私がプリントを出すのを忘れてて、それで……」
「わざとか!?」
「え?」
一体なんのことだろうと混乱する。
どうして怜也はこんなに怒っているんだろう。
私はなにかそれほどまで悪いことしただろうか。
「わざとプリントを出すのを忘れたんだろう!?」



