整形ストーカー

信号が青に変わった時、対向車線をパトカーが数台走り抜けていった。

どこへ行くんだろうとミラー越しに確認すると、ファミレスの駐車場へと入って行ったように見えた。

「お店でなにかあったんですか?」
と、質問してもやはり返事はなかった。

大田店長は今まで私と一緒にいたのだから、店舗での出来事を知っているはずもない。
いや、でも警察が来るようなことがあれば連絡が来ていても不思議じゃない……?

疑問を感じていたとき、ラジオ番組が突然切り替わった。
『ここで緊急速報です。〇〇県××市のファミリーレストランで死体が発見されました。

亡くなっていたのは……店の店長、大……成……さん』
電波が悪いのかジジッと雑音が入って聞き取れなくなる。

大田店長が番組を変えて今度はクラシック音楽が流れ始めた。
「今のニュース、この街のファミリーレストランのことでしたよね?」